CANAAN #13の視聴感想です。
覚醒の瞳。
過去の払拭。
トモダチ。
孤独の意味。
二人のカナン。
フツウのオンナノコのモノガタリ。
前回終了後、多くの感想を読んだわけですが『キボウノチ』の解釈が幾つかあったので。
『希望の地(カナン)』『希望の血』『希望、後』『鬼謀、後』等など――
さて…どういう風に纏めるのか……最終回の感想をドウゾ。
■Aパート
「私は貴女を照らすことが出来ない…ゴメンネ……」
マリアが足手纏いになりたくなくて切り離させた列車。
やっぱり見捨てることは出来ないとユンユン飛び降りて猛ダッシュ!!(スゲー!
ユンユンにとって、マリアがどういう存在か確定した瞬間かな。
そして爆発…ブラフじゃなかったんですね。
マリアの光が散り…カナンの絶叫……
ダメオシとばかりにアルファルドはカナンを挑発。
既に覚醒したカナンの瞳は『何処までもありのままを見詰める眼』となっていた!
全てを見透かすようなその瞳にアルファルドが恐怖を覚えるとは予想外。
乱れず揺るがずカナンはアルファルドを追い詰める。
マリアの元に向わず、アルファルドを追うカナンの真意は……
信じているから。生きているとただ信じているから。
ユンユン!?すげー!マリアを救出しやがった!!しかし、よく間に合ったな!どうやって助けたんだ!?
……実はボナーとしての能力は盲腸ふたつじゃないんじゃないの?(笑
マリアは、憧れではなく、光としてでもなく、対等の関係でカナンの隣に立ちたかっただけ。
カナンにとってマリアはもう光ではなく、ただのトモダチ。何時の間にかまさかの答えを導き出てましたね。
答えを聞いたときのアルファルドの唖然とした顔ったら…そりゃ笑うしか出来ないかもしれん(苦笑
カナンの乱舞!そして(一瞬だけど)空中戦!!
久しぶりに見応えのある戦闘が続いていくぜぃ!!
馬乗りになり殴るカナンがアルファルドに感じた白い闇の意味は……
最後に一度だけ『アルファルド』と呼んだシャム。
「アルファルド、お前は無敵だ。
だが、もし個人としても欲望を持ったのなら……
その時には訪れるだろう。お前の新しい名の持つ意味……孤独が」
屋根から滑り落ちたアルファルドの腕を掴んだカナン。
「シャムが死んだ時点で、お前の心は死んだ。でも私は違う!
あの日から、いろんな人に会った。みんな忘れられない人になった。
私はあの日で止まっていない!!」
これは過去に囚われた者と未来に歩き出した者の差なのかなぁ……
「お前の心はもう死んだ!決定権は生きている者にある!!
生きている者として命令する!お前をもうこれ以上死なせない!!」
カナンが吼えた!つらい別れから学んだこと。ハッコーの最後の言葉がここでか……
■Bパート
必死に救おうとするカナンの変化。亡霊から解き放たれた姿。
その姿にアルファルドは、己があの時代に縛られ囚われ続けたことを痛感したよう。
ボナー開発に着手した理由も“絶望”を作ることでシャムに近付ける思っていたようです。
でも…ソコまで囚われ拘ったシャムへの想いって実は『愛』だったんじゃないかなぁ。
「シャム…お前は私に何処までも絡み付いてくる……私は、蛇の呪縛を解き放つ!」
滑り落ちた銃を咄嗟に掴みアルファルドは銃口をカナンに向ける…そして!!
……自分の腕を打ち抜いただと!?連射速射乱射!!(唖然
飛び散る血がまるで花びらのように舞い…落ちていくアルファルド……
カナンの手には腕だけが…同じ名前と同じ刺青を持つ者の腕だけが…残り……
気付き理解したとたんに…なんて激しい決意!凄まじい覚悟!!
これぞアルファルドというところか……
出会いだったあやとり……
カナンもマリアも互いに謝りたいことがある……
気を抜いたら絡まってしまったあやとり…もう元には戻せない……
離れてしまったカナン…それはゆめ……
マリアは何とか無事で、ここは天国ではなく病院のようです。
見舞いの御法川が語る経緯は……
御法川が偶然、傷付いたマリアを抱えたユンユンを拾ったんかいっ!(えー
まぁこれもサンタナの導きということで。ハッコーを助けたときのことが頭を過ぎるね。
それにしてもユンユンはホントこの作品にいてくれてよかったと思うよ♪
とりあえず、饅頭をたらふく食べてください(笑
カナンはあれ以来行方不明で携帯も繋がらないようです。
隣に立てないことを悲しみ後悔に押し潰されそうなマリアに御法川いいこと言った!
「だけど…寄添うことはできるだろ。
心だけ…寄添うことが……」
カナンの想いと後悔と成長と……
今はもう何処にいてもマリアの優しさを感じることが出来るのだから……
そして物語はエピローグへ……
何も変わらない世界…ただ流れていくニュース…興味は次から次へと移り変わるだけ……
『一人の女に魅入られた男が恋に破れ彼女の面影を追う』
……お前のことか御法川!三文小説扱いだぜ!?(笑
三文小説の結末は……
「いき〜てるんだよ〜♪」と叫び涙ぐんだかと思えば……
「あぁ!いいケツしてたなぁ!!ホント」
ダメだコイツ…変わってねー!!(一安心
ユンユンの薬は複製可能!ナイス大沢博士!!
そして久しぶりのアツイ運ちゃん再び(笑
「新しい世界に旅立つお友達に是非ネネさんの曲を贈りたい」
ラジオでシルクロード饅頭さんからのリクエストなんだぜ!(笑
スゴイと連発しなくなったマリア。この旅で導き出した自分なりの答え。
「お前はスゴイよ…」
御法川もマリアを認めたってことですかね。
やっぱりユンユンは爆乳より貧乳がいいな!(ぉ
とりあえず、マリアはユンユンにとっても光になったのかな……
あ…カミングズが生きてた!坊主になってるとは!その未練は大切にしていいと思うよ。
あ…アルファルドも生きてた!!隻腕となり空港から何処へ向ったのだろう……
「パーン……アレ…わたしのだ」
帰国したマリアは写真展を開いたようですね。
撮った写真がちゃんと活かされているのがいいですね。
カナンとアルファルド…二人のカナン……
「それはきっと…フツウのオンナノコのモノガタリ」
■Cパート
「仕事です」
え!?夏目女史と切れてないのかカナン!
でもこの二人なんだかんだでいいコンビなのかもしれないなぁ(笑
夏目女史をして「相手が相手」と言わしめる“片手の女”とは一人しかいないな!
過去から解き放たれたアルファルドは違う強さを身につけているでしょう!
きっと、もっともっと手強くなっていそうだぜ!
それにしても…髪を束ねたカナンが一瞬アルファルドに見えたよ……
こっちも成長しているということか……(笑
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
終ってみれば『キボウノチ』というのは『希望の地』は当然として『希望、後』だった気がします。
では希望とはなんだったのか……
多くのキャラにとって希望とは、人との出会いだったのではないかと思います。
そして、それはきっと『愛』なんだよ〜生きてるんだよ〜♪(ぉ
カナンはマリアと知り合うことで、光を見出して孤独を脱し、マリアを切欠にさまざまな出会いを重ねていきました。
そして手に入れた『トモダチ』という概念。暗闇の中でたった一つの光だと思っていたモノが、実は出会いを繰り返すことで増えていく。
アルファルドはシャムという過去に囚われ、カナンという絶望に縛られ、執着し続ける。
極限故に強く、周囲は決して近付けず、気が付けば『孤独』となっている。
それでもアルファルドがリャンの愛に応えていたら…というのはやっぱ考えたくないなぁ(苦笑
最終回として、ちょっと残念だったのはAパートのアルファルドかなぁ。
これまでずっと、大物クールビューティーとしての存在感を如何なく発揮していたのに、あまりに残念な言動だったと思う。
でもBパートはやはりカッコよかった!腕切断に至る流れと実行した壮絶さには痺れたね!!
事件が終わり、エピローグへの流れもいい感じだと思います。
特にあの写真展の描写は最高でした(笑
■総括
このCANAANという作品は、群像劇として見る方が正解なのかもしれない。
中心に居るのは間違いなくカナンなのだけど、主人公として見た場合は、受動的で無口で感情移入が難しいですね。
それよりもカナンに対する周囲の反応を追っていった方がさまざまなことを理解できるように思えます。
憧憬、畏怖、嫉妬、憎悪、苦悩…そして愛情……
カナンと接した周囲の人物が感情や行動を発露することで、カナンの感情や言動の意味を理解できることが多かったと思います。
また、群像劇としてみれば、それぞれのキャラクターに焦点を当てた話は非常に面白いものでした。
特にリャンとかリャンとかリャンとかカミングズとかリャンとかリャンとかカミングズとかリャンとか(笑
1話1話の作りは各話を見ても平均以上の出来だったと思います。
ただしシリーズとして見た場合は…ちょっと物足りないか感じがします。これはもしかしたら原作を知らないからなのかもしれませんが。
また後半に行くにつれセリフでの状況や心情の説明が多くなり、情報量があまりに多くなっていったことも残念かな……
それがまた難解だったからなぁ…って、まぁこういうの大好きなんですけど。それに原案奈須きのこですから当然かな(ぉ
物足りないと感じた部分は『ウーアウィルス』や『蛇』についての言及ですね。
あとはアルファルドの心理描写。最終回で一気に…というのは、さすがに感情移入が追いつかない感じがしました。
あまりにキレイに終わったので、続編とかはないような気はしますが……
できれば是非作ってほしいところではあります。
それぞれ階段を上がり成長したカナンとアルファルドの真の決着。
夏目女史とアルファルドの駆け引き。
ジャーナリスト・マリアの世界との関わり方。
あとの展開に気になる部分が多いことも確かです(苦笑
まぁそうなるとリャンが居ないことが非常に寂しいのですけどね(笑
兎に角。
ちょいと苦言が多い総括になってしまいましたが、間違いなく面白い作品でした。
いろいろとメリハリも効いていて、特にアクションシーンは圧巻だったと思います。
OPやEDは勿論、音楽も見事に作品を盛り上げてくれていたと思います。
関係者の皆さま、本当にお疲れ様でした。引き込まれる作品をありがとうございました。
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