
CANAAN #11の視聴感想です。
エージェント。
狂気の行方。
愛の終着点。
希望と絶望。
決定権は生きている者にある!
「あれ?OPなしなの!?」
と、ちょっと驚いたら本編がまたスゴイ展開でした……(汗
故にいつも以上の長文と化してますから……覚悟しろよ♪(ぉ
……ではドウゾ(笑

■Aパート
夏目女史に銃を突きつけられピンチのマリアとユンユン。
二人を助けたのはまさかのアルファルドでした。
この上海から始まった騒動は、夏目女史…いや夏目ユリ三佐の暗躍によるものということらしい。
夏目女史は、NGOアウル(組織名が出たの初めてですね)客員幹部を隠れ蓑に脅迫行為を演じつつ、その実体は日本防衛省情報本部統合情報部のエージェントだったらしい。
目的はウーアウィルスに関するデータ入手とウーア抗ウィルス剤研究者大沢ケンジの存在を知らしめ、日本を華麗に軍事外交に参戦させること。
リャンとサンタナを焚きつけたのも夏目女史。カナンと組んでいたのはアルファルドに対する牽制のため。
裏があるとは思っていたけど、そこまでの事情とは思ってもみなかったなぁ。
氷漬けのボナーに関しては、共感覚因子を持つと髪の色が抜け瞳は紅く染まるだけのこと。
……すなわちこの遺体は、人工共感覚実験の失敗作ということなのかな?
アルファルドはあくまでもビジネスとしてボナーという生物兵器開発を目指しただけ。
もうこの忌まわしい研究から手を引くつもりだったが…他が続けるというなら話は別。
ボナーが世に出回ったとき、抑止力となるのは生み出した『蛇』のみなのだから。
カナンを恐ろしいと評した夏目女史。その真意は……
夏目女史とアルファルドの別れは、なんとなく2期の予感をさせなくもない(え
「そう…たまたま似てしまっただけ……たまたまだ」
忌まわしき研究の後に火を放ったアルファルドですが……
しかし、そこにはカナンへの執着が見え隠れしていますね。
夏目女史は任務完了報告及びファクトリー破壊を要請。
米軍SMU(特殊任務部隊)とPLA(中国人民解放軍)が共同で出張ってくるの!?(えー
なるほど…カナンを夏目女史が恐れたのはそういうことですか……
全てを理解した上で、夏目女史の掌で踊っていたと。理解出来ない存在であることに畏怖を覚えたわけだ。
同時に、理解出来ないからこそ利用し尽くす脚本を書けず……
なんとなく寂しそうなんだよなぁ。もしかしてカナンに好意を抱いてしまったのか?

カナンと御法川は無事だった訳ですが、ハッコーは行方不明に。
てっきりリャンがあそこに襲い掛かるとばっかり思っていたのに!
気が付いて逃げ出すまで放置だったのかよ!!(えー
御法川が命を投げ出してまで守ろうとしたことの理由をカナンは知りたいのですね。
でもその答えは難しく、御法川自身もよくは分からないこと。心はフクザツです。
そこに合流したマリアとユンユン。
怪我の心配するのはありがたいけど!ツバつけても治らないから!!(笑
……ユンユンのツバで感染はしないのか?体液はオッケーなのかな?……ならアッチも(殴
掃討部隊の接近を感知したカナン。
ハッコーの救出とユンユンの薬入手に駆け出すぜ!
ユンユンがめっさ嬉しそうじゃないかっ!!
夏目女史は中国政府との交渉のようですね。
エサは、人民解放軍によるテロ組織制圧という事実捏造と日本政府への外交事案の締結。
始まった激しい攻撃!
カナンを心配し立ち止まってしまうマリア……
向ったとしても足手纏いになりカナンへの危険が増すだけなのは自明の理。
ならば……
「カナンの写真を撮れ!無事に戻ってきたカナンの写真を!
ただ待つだけじゃない。帰ってくることを当然として待つんだ!」
それにしてもこの所の御法川はカッコよさがうなぎ上りだよなぁ(笑

ここは夏目女史の城でもあったんですか?
ところで“サンディ田中”って誰さ!?(笑
どうやら夏目女史が時折電話していた相手はリャンで確定っぽいですね。
ヤル気満々のリャンの前に現れたのは、アルファルド……とカミングズ!
リャンのことはカミングズに一任の方向のようです(笑
…って!全否定のままいきなり撃った!!グリップで殴る殴る殴りつける!!(汗
豚もクリームもBBQも夢もワープロも『愛』も邪魔するなら殺すそうです(激汗
それでも説得するカミングズに一瞬怯んだリャンに一瞬の可愛らしさが(え
「なるほどなぁ…お前は今までそれなりに尽くしてくれた。
その愛に報いてやろうか?」
ナイフで襲い掛かるアルファルドに“本気”を感じたリャンが嬉々快々!
ついに青竜刀を抜いてヤンデレル!!(唖然

■Bパート
電光石火の斬り合い!愛し合い!?これぞ愛舞!?きっと濡れ濡れよ!!(マテ(殴
「痛い!痛いです姉さま!もっと、もっと痛くしてください!もっとぉ!!」
傷付けられ痛めつけられても悦んでます!恍惚の笑みを浮かべてるよ!!
ダメだコイツ早く何とかしないとと本気で思ったさ!!(汗
あまりの醜態にメンドクサクなったのか…ナイフをカミングズに預けちゃった!
これはある意味究極のプレイなのか!?なのか!!唖然とするリャンがなんとも言えない(爆笑
リャンをスッカリ無視して、興味はカナンに移ったようです(苦笑
SMUを相手に互角以上の戦いを魅せるカナン!思い出されるシャムの言葉……
「アイツは絶望だ…
お前には俺の持てる全てを教えた。お前は俺の思う最高の戦士だ。
だがアイツは…俺の思いなどやすやすと飛び越えていく」
え?それって…想像以上の逸材故にシャムの手に負えない器だったということかな?
シャムが請負った『カナン』には正に役不足だったということですね。

カナンに意識を奪われるアルファルドの姿にリャン暴走!
実験段階の薬を摂取して…ボナー化!というよりも共感覚強制発動薬なのか!?しかも即効性!!(えー
自分もカナンになればお姉さまもというつもりらしいけど……
リャンは因子を持たぬが故に感覚が暴走する!激しい感覚の応酬は全て『痛み』へと帰結する!!
アルファルドがここに来た目的はシャムからの手紙の礼だったの?
あの手紙はリャンの茶番だったとは…するっと全てをお見通しでイヤミが冴え渡るぜ(笑
「シャムは私をアルファルドとは呼ばない。
……私の名はカナンだ」
リャンしょーーーっく!トドメの一撃!!
ヤンでいたリャンが段々と壊れていく……
鏡に映った自分をカナンだと思い込み……
拒絶したカミングズに殺害を命じるが……
「もしその願いを私が聞き届けたならば、私を…私を…愛してくださいますか?」
「…やる…やるぅ…いくらでも愛してやるぅ!
だから殺せっ!殺せぇぇカナンをっ!殺せっっっ!!」
やはりこれも悪党らしい最後と言うべきなのか…でもなんという……なんという………
「カミングズ……褒めてやる…愛して……や…る…ぅ……」
これはこれでかなりキツイ最後となったなぁ……(唖然
「愛とは厄介なものだなぁ」
「私は過去の亡霊に囚われ、粘り付く感情に流され、それは本来の私ではない。
私の名は“アルファルド・アルシュヤ”
本来の自分を取り戻す為には…取り戻す為には……」
もう一人のカナン――希望であり絶望である――との決着しかないということでしょうね。

カナンはハッコーの色の場所を見つけ出したが…そこは……
ハッコーは、御法川ではなく、サンタナを選んだようです。
サンタナが命を懸けて望んだ『愛の囁き』を永久に続けることを……
「決定権は生きている者にある!」
敢えて声を出してハッキリと決意を示したハッコー。
カナンにはもう掛ける言葉は見付からない。託された薬を手にして……
「……さようなら」
ハッコーを連れ帰ることができずカナンは暗い表情を浮かべる……
ユンユンにハッコーが探し出してくれた薬を手渡し……
「カナン…写真、撮ってもいいかな?」
ジャーナリストとしての義務。そして限界。
何もできなくても伝なくてはいけないこと。
友人としてできることは悲しみを受け止めてあげることだけ。
「……おかえりなさい、カナン」
「……ただいま」
「こんな夕陽は…日本じゃ見られないな……」
あまりに悲しく、あまりに虚しく、あまりに美しい光景。
そしてまた偽りのニュースが世界へと伝わっていく。
美しい花を散らして……
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
情報量があり過ぎる!展開が凄過ぎる!何でもあり過ぎる!
そして…哀し過ぎる……
なんか…どう整理していいかよく分からなくなっている訳ですが。
まずは夏目女史から。
彼女は『蛇』と…中でもリャンと繋がりがあると思っていましたが、その通りだったようです。
しかし、まさか防衛省のエージェントだったとは思いもよりませんでした。NGOでの小遣い稼ぎも隠れ蓑に過ぎなかったとはなぁ。
賢しい小悪党どころか、頭の切れる超エリートだったわけですね。
日本はウーアウィルスのデータを手に入れ、世界でどう立ち回るつもりでいるのか……
アメリカを牽制しつつ、中国との外交事案締結とか…イロイロと気になりますが、そこまではやらないでしょうね。
結局、夏目女史はカナンを毛嫌いしつつも最後には畏怖の対象と見なしていたように思えます。
決して自分の思い通りにならない存在。思惑を飛び越えて想像以上のことをしでかす存在。
そういう所が苦手であり、嫌いであり、そしてだからこそ好ましく思うようになったのでしょうかね。
リャンの狂気の結末。
お姉さまになら何をされてもいい。傷付けられることも殺されることも全てが悦びに繋がる。
傷付くのは…無視されること。その原因はいつもいつもいつもカナンにあった。
カナンがいるかぎり自分は無視される。命の遣り取りの今この時でさえも!
最後に取った手段は自分がカナンの能力を手にすること。
しかしそれは感覚を暴走させ、外見を“カナン”のようにしてしまった。
狂気は恐怖に駆られ、愛を見失い、愛に縋る。
縋りついた愛が恐怖を撃ち砕き、命が狂気と共に消えていく……
救ってくれたカミングズに愛を囁きながら……
結局リャンはカミングズ愛に浸りながら、受け入れることができたと思っていいのでしょうかね?
狂気のままのリャンならば、今際のセリフはないのではないかと思うのだけど。
そしてハッコーも。
こちらも歪んだ愛の形の結末といっていいのだと思うのだけど。
愛憎の中で共に生きてきたサンタナを振り切ることができず、死の瞬間まで愛を囁き続けることを選びました。
それにしてもまさか屍姦描写を行うとは想像だにしなかったよ……(激汗
よくこの脚本通ったなぁとソッチにビックリですよ……(唖然
最後にアルファルド。
凍りついたボナーについても、白髪化したリャンにしても、カナンを必要以上に意識していることがよく分かる。
生物兵器としてのボナーの開発。最終的に目指す能力の集大成がカナンの様な共感覚能力者だったのでしょう。
しかし、その外見はカナンそっくりの姿となってしまう。どんなに認めたくなくてもしれは紛れもない事実。
アルファルドは「忌むべき研究」として手を引くつもりでしたが、それは建前だとしか思えない。
本音は、共感覚能力者がカナンのような姿になってしまうことではなかったのか?
シャムがアルファルドに語った「俺の思いなどやすやすと飛び越えていく」というのは、夏目女史が感じたことに通じると思う。
用意した脚本をそれ以上のアドリブにより事を成してしまうカナンという存在。
訓練された最高の戦士であるアルファルドさえも窺い知れない可能性を秘めたもう一人の自分。
それはもしかしたら一種の近親憎悪なのかもしれない。少なくとも嫉妬の炎が燃え上がる要素を孕んでいるように思う。
アルファルドがカナンに拘る理由は見えてきた気がしますね。
しかし、何故『蛇』というテロ組織にリーダーとして身を置いているか分からない。
そこら辺が、あの列車でのシャム殺害に絡んでくるのでしょうか……
一気に物語の登場人物たちの情報が整理された感があります。
ジャーナリストとして、御法川が、マリアが、この事件をどう結論付けるのか…世界に訴えるのか……
そこにこの物語は帰結していくのでしょうかね。
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