
Phantom -Requiem for the Phantom- #24の視聴感想です。
優柔不断。
決意。
闇雲。
量産型。
本心。
私の生きた証です。

■Aパート
玲二が優柔不断スパイラルに(ぉ
だからと言って、エレンとキャルとの殺し合いだって見たくはないのですが。
そりゃぁ二人の戦闘シーンは魅惑だろうけど…でもね…でもさ…でもなぁ……(苦悩
悩める玲二と視聴者の為に劇中時間で1日の猶予です(マテ
兎に角、アインがいちいちカッコイイのですよ!
そして、追憶キャルはやっぱりかわいい♪
『美緒に囚われの身』ではなく『美緒が囚われの身』が正しいね(ソウジャナクテ
まさかのエレン早退の事実に、両手に花のお弁当タイムが雲散霧消(ソレドコロデハナイ
キミはクロウから何を教わったんだ?思考することではなかったのかい?
クロウも「決められたコースでもスピードは変えられる」って、言ってたのに!
エレンを大事に思うなら!キャルを大切に想うなら!もっと思考してもっと迅速に動かないと!!

エレンが残した留守電メッセージに悲痛な決意が!
問題解決の為に自分にできることを尽くしている!命も罪も厭わずに!!
メッセージを聞いた玲二が走る!闇雲に!(ぇ
誰も傷つけたくないと思うのなら、もっと慎重にもっと早く行動するべきでしたね。
ツヴァイに選ばれた日からイロイロと迂闊過ぎたうっかり玲二です。
ということでチラッと量産型が。どうも無機質で人形的だなぁ。

囚われても気丈な姿を崩さない美緒にキャルもちょっと感心のよう。
でも…過ぎた口が逆鱗に触れちゃいました(汗
とはいえ。
こんなにもキャルが美緒ごときに感情を露にするとは…核心に触れてしまった証拠ですかね。
ところで、美緒の服が引き裂かれてもあまりドキドキ感がなかったのですが(ぉ
それにしてもやっぱりこのBGMは自重すべきだなぁ(笑
「ずっとここで待ってたんだよ……
必ず帰ってくるって……
そう約束したから私はずっと…待ってたんだよ!
……ずっと」
高笑いのキャルですが。泣いちゃいました!(アワテフタメキ
目を背けていた自分の本心に、諮らずも美緒が気付かせてしまったようです。
その美緒も結局、服を引き裂かれただけな感じ。てっきり筆舌に絶するようなことがと(マテ
で……ホントは何があった?(興味津々(コラ

■Bパート
梧桐組親分。
やっぱりトップは違うなぁ。志賀がより小者に思えるし(ぉ
組は決して動かさないという決断。でも「美緒が無事なうちは」って……
それって「もし死んでしまったときは……」ってことですか!?(汗
サイスがノリノリです!もう誰も止められません!(笑
インフェルノって、サイスにとってホントいい遊び場だよねぇ……
ここまできたら、自分の死活でさえも楽しんでほしいものですが。
……無理かな。玲二に狙われたときの体たらくからして(ぉ
それにしても量産型を撫で回す手の動きに変態さが滲み出る(苦笑
ドライはサイスと決別したようにケータイを破壊。
そして、美緒のケータイでアインと連絡をとり、玲二抜きの決着を望むだと!?
しかも気が付いた美緒に優しげな(?)言葉まで掛けてるしっ!
やはりドライに変化の兆しが…あの頃のキャルの気持ちが甦ってきてる?

手掛りのない玲二は美緒宅に探りを入れてみる。
美緒不在を心配していたママさん玲二に何かを感じたようですが……
いったい何!?極道の女としての勘なの?それとも他の何かなの!?
美緒救出に現れたアインは殺し屋だとアッサリ認めてしまいました。
それでも玲二の役に立ちたいという美緒。命の危機に直面したというのにやはり只者ではないなと。
間違いなくママさんの娘であり、大輔と同じく鬼の血を引いているということか。
でも現実はアインの言うとおり。気持ちは本物でもそれだけではどうにもならないよね。
「どうしても玲二の役に立ちたいのならもう暫くここに居て。
そうすれば玲二が生き残る公算が増すわ。
……貴女を巻き込んだのは私。玲二は演技で泣いたり笑ったりできる人じゃない。
もし貴女が、彼の笑顔や涙を見たことがあるのなら…きっとそれは……本物」
美緒の為というよりも、玲二に平穏な世界で生きて欲しいという想いが溢れてる!(涙

「貴方にエレンと呼ばれて以来、私の命は貴方を守る為にありました。
生きていてほしい…生き続けてほしい……
貴方が生き延びてくれるなら……
それが…私の……生きた証です!」
玲二に残した留守電メッセージといい、美緒に言ったことといい……
アインがあまりに健気で儚げで…そして、あまりにも強い覚悟を感じずにはいられない!
頼む…頼むから!死に急がないでほしい!足掻いてよ!足掻き続けてよ!!
玲二と一緒に何処までも続く草原と何処までも広がる青い空を見に行こうよ!……傍らにキャルもいたら最高だよ!!
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
もうアインがあまりにカッコよすぎるよ!…その分玲二が余りにヘタレている感が激しいのですが(ぉ
アインがあそこまでの覚悟を秘めていることに、玲二が気付いてるとは思えないことが情けなくて仕方がないのです。
いろいろと事態も変化していき、さまざまな可能性が見え始めたように感じます。
もしかしたら、ホントにファントム3人の共闘だけではなく、3人の旅路が見れるかもしれないと淡い期待を抱かずには居られないなと。
ここまできたら玲二が最後に漢を魅せて事態を収拾してほしいものですね。
なんたって、最高のスパイスが手薬煉引いて待ち受けているのだから。最凶の引き立て役が。
今回気になったのは美緒ママです。玲二に何を感じたのか……
カタギじゃないことが一発でバレタのか?
もしかして、玲二に見覚えがあるとか?
サイスが順調に変態さを増していました(ぉ
なかなか忠実なお人形さんを開発したようです。
ガンオイルを塗り込む手がワキワキと…お人形さんたちは不感症のようですね(マテ
ところで。こんなに好き勝手やらせておいてマグワイヤさん的にどうなの?(苦笑
一度くらいマグワイヤの本気が見てみたいなぁ…最後に活躍あるのかなぁ……
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リアルでもいわゆるカタギでない方というのは、相手がどんなに隠そうとしても「同類」の臭いをかぎつけてしまうし、そうでないと生き残れない(ライバルの中にはいわゆる詐欺師もいるし)という話を聞いたことがあり、今回の美緒ママさんの描写もそんな感じかなと思っています。ママさんの耳には「お嬢さんが大変なことに巻き込まれました」という風に変換されて聞こえていたかもしれませんね。それなら、玲二の去り際の今にも崩れ落ちそうな様子も納得できます…
この作品のタイトルについていろいろ考えさせられます。もちろん殺し屋は亡霊のようにしか生きられないという意味がメインでしょうし、それ自体に複数の意味が込められているでしょう。サイスとの関わりでは「旧社会主義国の亡霊」という意味もありそうです。そして今回ご記事で思ったのですが、Phantomには「幻影」という意味がありますね。欲しくてたまらなくて手を伸ばしてもけっして届かない「夢まぼろし」ということにもなります。この作品の最後ってどうなるんだろうと思うのですが、3人一緒に何処までも広がる草原と青空を…ってもしかしたらそれがつまり…あっ!今気づきました。今更ですが、実現するかはともかく、これが作中の目標であり理想ですね。真下先行作品ではMADLAXとエル・カザドはある意味ソレ的なことが最小限度実現したラストだったと思いますが、この作品ではどうなるでしょうか…
最後にサイス…本当におっしゃる通り、インフェルノが「遊び場」なのでしょうね。ソ連崩壊で「遊び場」がなくなって、新たな「遊び場」を求めてアメリカに流れて来たのだろうと勝手に想像しています。彼にとってはまわりの人間は格好のおもちゃでしかないのでしょう。あのガンオイルも病的な(モデル)ガンマニアを象徴しているよう。自分のしていることで人が死んだり不幸になるという痛みの実感はないのでしょう。ご記事を拝読すると、やっていることは確かに子供の「兵隊ごっこ」に似ているような…あんたが精神科にかかった方がいいよ、天才心理学者さん…
それでは失礼します
>あの時こうしていればよかったのでは?と思う分岐点
あくまでも第三者的――神の視点で見ているからなのでしょうけどね。
追い詰められた当人たちからしてみれば、俯瞰できなくなっていき、思考は偏り、視野狭窄に陥っていく。
ソコを突くように糸を操るサイスがホントに憎たらしい!
とはいえ、同じ過ちを繰り返す玲二たちの姿を見ていると『どうして!なんで!!』と感じざるを得ません(笑
>「同類」の臭い
ママさんのあの描写の真意はまだ分かりませんが、その世界に深く関わってしまった者の嗅覚というものは確かにあると思います。
娘の美緒にしても己の素性を知らずとも、兄・大輔と親しくし、鬼の血を引くからか、玲二の違和感を看破していたように思えますからね。
>Phantom
このタイトルにはさまざまな意が込められているでしょうね。
表社会(光)では人混みに紛れ誰にも気付かれる事なく過ごし、裏社会(闇)では実体を現すも触れることはできずに人々に恐れられ殺していく……
コレはあくまでも基本的な“インフェルノ”でのファントムの意味ですね。
westernblackの仰るように『サイスの意味』や『夢まぼろし』ということもあるでしょうし、他にもイロイロと思い当たるものがあります。
個人的には、殺し屋としての人生そのものを表している気がします。
永遠のような憎しみも苦しみも悲しみも、僅かに感じた温かさも笑顔も全てが一抹の泡のように――夢幻泡影の意味が強いかなと。
だからこそ、余計に『選択』が大事だと思うわけですが。
>サイス
人間は格好のおもちゃというのには同意です。
ガンオイルを塗り込む事もある意味武器としてのメンテナンスであり儀式なのでしょう。
そうすることでツァーレンシュヴェスタンを人ではなく道具として染め上げていると思います。
傍から見ればただの変態ですが(笑
玲二が…ツヴァイが再び極限の恐怖を与えることを楽しみにしたいところです(笑